光のもとでⅠ
「すみませんでした。っていうか、さっき謝ったじゃんっ」
「秋斗が身内だったからいいようなものの、通常は許されることじゃない」
「すみませんでしたっ。……秋斗も謝れよっ」
 これは謝るべき、だな。
「涼さん、俺のわがままが過ぎました。それと……楓、ありがとう」
 楓は白衣のポケットに手を突っ込んで、「別に」と答えた。
 そんなところは司と似ている。
 ……なんだ、これ。なんか妙にくすぐったい気分だ。
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