光のもとでⅠ
「いつから食べてないの?」
「……忘れたわね」
 蒼樹さんがガクリと肩を落とす。
「消化のいいものなら食べられそうですか?」
 私が尋ねると、「お粥なら少しは食べられそう」と答えてくれた。
「じゃ、すぐに作りますね」
 スーパーの袋を持ってキッチンに入る。
 料理をしながらでも蒼樹さんたちの会話は十分に聞こえた。
 翠葉の状態も、幸倉の家の状態も。
 今、秋斗先生が説得していることも。
 けれども藤宮司の名前は出てこない。
 ……あんた、また出遅れてるわよ?
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