光のもとでⅠ
「カイロってのはな、西洋医学に属する。簡単に言えば、頭蓋骨から仙骨までの骨の調整だな。一部テレビでやってるような、ガッコンバッキンなんて野蛮な施術はしねーから安心しろ」
 まずはベッドから足を垂らして腰掛ける体勢を要求された。
「背中触んぞ」
 声がすると、大きな手が背骨に沿って触れ始める。
「ばっちり歪んでんな」
 触っただけで歪んでることがわかるのだろうか……。
「まずはこれとこれ、でも、これを直す前にこっちかな……」
 先生はひとり言をボソボソと言いながら、「次は仰向け」と指示を出した。
 ベッドに横になると、
「専用の台じゃないとやりにきーなぁ……」
 文句を言いつつもお腹や鳩尾、足の脛などを触っていく。
 足の脛を押されたとき、突如痛みが走った。
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