光のもとでⅠ
「別にいいけど……。これからだって見舞いには来るし、いつもそうやって確認したら? ただ、傍から見たらかなりバカっぽく見えると思うけど」
 しれっとした顔でそういうことを言う。
 会話内容的にはかなりひどい気がする。
 でも、どうしてだろうね……。
 気負わずに話せるってこういうことを言うのかな。
 私、今、ものすごく気持ちが楽だ。
 ツカサと一緒にいるのは心がすっと軽くなる。だから好き……。
 私ね、記憶があってもなくてもツカサが好きだと思う。
 秋斗さんも――。
 もっとたくさん話をしたら、大切な人だとわかるのかもしれない。
 話を聞いてわかるのではなく、こんなふうに話をすれば、大切、大好きって思えるのかもしれない。
< 2,811 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop