光のもとでⅠ
 保健室の先生も心配して優しく対応してくれたのは始めのうちだけ。
 どこの病院で検査をしても異常がないという話をしてからは、「本当に具合が悪いの?」と言うようになった。
 血圧が下がって倒れたときには、「ダイエットをしているんでしょ? 食べないからだめなのよ」と言われる始末。
 ダイエットなんてしたことないのに……。
 起立性低血圧であることや自律神経失調症であることを話せば、「成長期の子には多い」と言われ、理解を得られるわけではなかった。
 それは担任の先生も変わらず……。
 お母さんが何度となく学校に説明をしてくれたけれど、わかったというのはその場だけで、何が変わることもなかった。
 だから――何も言わなくなったんだ。
 学校は決して楽しいところではなかった。
 でも、義務教育だし行かなくちゃいけないと思っていた。
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