光のもとでⅠ
じん、と胸が熱くなる。
「ありがとう……。本当にありがとう。でもね、たぶんひとりでも大丈夫」
気づけばそう口にしていた。
「翠葉、話してわかってくれる人たちだけじゃないのよ?」
桃華さんは言い聞かせるようにそう言った。
そうなのかもしれない。
実際に手を上げられそうになった。
「でもね……こういうの初めてなの。だから、言いたいことを言いにきてくれる人たちとはちゃんと向き合いたいな」
すると河野くんが、
「それがダメってわけじゃない。でも、ちゃんと守ってあげられるか保証ができなくなる。さっき言ったろ? 風紀委員が目を光らせてるとはいえ万全じゃないって」
「うん……」
私は自分の一言で周りの心配を無下にし、さらには困らせているのかもしれない。
「ありがとう……。本当にありがとう。でもね、たぶんひとりでも大丈夫」
気づけばそう口にしていた。
「翠葉、話してわかってくれる人たちだけじゃないのよ?」
桃華さんは言い聞かせるようにそう言った。
そうなのかもしれない。
実際に手を上げられそうになった。
「でもね……こういうの初めてなの。だから、言いたいことを言いにきてくれる人たちとはちゃんと向き合いたいな」
すると河野くんが、
「それがダメってわけじゃない。でも、ちゃんと守ってあげられるか保証ができなくなる。さっき言ったろ? 風紀委員が目を光らせてるとはいえ万全じゃないって」
「うん……」
私は自分の一言で周りの心配を無下にし、さらには困らせているのかもしれない。