光のもとでⅠ
「翠葉、もしさ、その文句を言ってくる人間たちが司と一緒にいるなって言ってきたらどう対応するつもり?」
 図書室の自動ドアを目の前に、歩みを止めて訊かれた。
「一緒にいるな、か……。さっきね、それに近いことを言われたよ。一緒にいるところを見るのが嫌みたい。でも、今は球技大会や紅葉祭前だし、それは難しいかもって答えた。そしたらね、じゃぁ生徒会を辞めればって言われたの。成績を落とせば生徒会を辞めざるを得ないでしょって。でも、その要求は呑めなかったんだよね。私、成績だけは落とすつもりないから」
「成績、か……。うちの学校は誰もが本気モードだけど、翠葉はどうしてそんなにテストとかこだわるの?」
「だって、成績表上ではどうやっても一位にはなれないんだもの」
「え?」
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