光のもとでⅠ
 噴水広場まで行くと、木田さんと数人の従業員が待っていた。
「お足元がかなり暗いので、どうかお気をつけください」
 先に寝具を持った人たちが歩き、手ぶらの従業員が俺たちの足元を照らしながら誘導してくれる。
 もちろん、俺たちの手にも懐中電灯はあるわけだけど……。
 ステラハウスに着くと、先輩がドアの前で待っていた。
「秋斗様、寝具をお持ちいたしました。それからこちら、ハーブティーの追加分です。あとはバスタオルなども多めにお持ちいたしましたので、使用済みのものはこちらでお預かりいたします」
「助かります」
 秋斗先輩はあらかじめ用意しておいたそれらを従業員に渡し、代わりに寝具類を受け取り部屋へ入った。
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