光のもとでⅠ
 学校の駐車場が大学側だったらどうしようかと思ったけど、高等部よりの第二駐車場だった。
 彼女は車から降りたものの、足取りは重い。
 大学へ行く分岐点まで、お兄さんが必死になだめすかしていた。
「司とは帰ってきたらまた話してみな? あいつは時々言葉足らずだから」
 藤宮先輩を擁護するお兄さんには全体像が見えてるんだろうな。
 でも、彼女は「怖い」と答えるだけだった。
 お兄さんの名前は確か蒼樹さん。
「蒼樹さん、ここからは自分一緒ですから」
「悪いけどお願いね」
 ものすごく心配そうな顔で言われた。
 ずっと前に兄ちゃんから聞いていた。
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