光のもとでⅠ
 海斗くんたちが使っていたテーブルに着くと、海斗くんは不機嫌なまま窓の外へ視線をやる。
 数分もしないうちに高崎さんがあたたかいルイボスティーを淹れてきてくれ、そのカップを両手で包むように手にした。
 白いカップにお茶の色がよく映える。
 赤くてきれい……。
 私の世界から色はなくなっていない。
 この世界を守るために話さなくちゃ……。
 ちゃんと話さなくちゃ――。
「海斗くん、ツカサは私に『今を見ろ』って教えてくれたんだよ。色んなことを言われて不安になって怖くて泣いたりもしたけどね、でも、いつも最後には安心させてくれるんだよ」
 何をどう話したら伝わるのかな。わかってもらえるのかな。
 どう説明したらいいのかな……。
 気持ちを言葉に変換するのは難しい。
 でも、伝えたいと思うし、伝えなくちゃいけないと思う。
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