光のもとでⅠ

39

 お風呂から上がる頃にはすっかり気持ちの切り替えが済んでいた。
 お風呂から上がったことをお母さんたちに伝え、自室に戻ってドレッサーの前に座る。
 顔に化粧水をつけて、ペチ、と軽く頬を叩き、鏡の中の自分に「負けるな」と言い聞かせた。
「髪の毛を乾かしたら九時半……」
 サイドテーブルに置いてある時計を確認してから髪の毛を乾かし始め、最後に柘植櫛で髪の毛を梳いたら完了。
 すぐにローテーブルに向かい黒いノートパソコンを立ち上げた。
 パソコンの横にはファックス用紙が置いてある。
 私の代わりに唯兄が取りに行ってくれたそれは、いつもと変わらず容赦ない枚数。
 枚数、というよりは束……。
 そのボリュームに一瞬思考停止しそうになる。
 でも、これでいい。
 こうでなくちゃだめ――。
< 4,937 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop