光のもとでⅠ
 ひどいやつ、と思いながら見ていると、静は報告書に目を通しながらこう言った。
「湊もあまり交友関係が広いほうじゃない。招待したい人間など限られている」
 ずいぶんと穏やかな顔をしていた。
「なんかさ、人間ってのはおさまるべきところにおさまるものなのかね?」
 深い意味はなく口にした言葉。
 だって、いつも難しい顔をしてばかりのおまえがそんな顔をしていたからさ――。
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