光のもとでⅠ

40

「……さん、御園生さんっ?」
 え? あ――。
「やっっっ」
 右肩に風間先輩の手がかけられただけだった。
 それだけなのに、私は何過剰反応を起こしているのだろう。
 風間先輩が咄嗟に手を引き驚いた顔をしている。
 私は震え始め、嫌な兆候に自身の身体をぎゅ、と抱きしめた。
 こんなところで、どうして――。
「ちょっとすんません」
 背後から苦手な声が降ってきた。
「あ、飛翔じゃん」
 背後にいる人物が特定されさらに身が縮こまる。
「……あんた、すっげー手間のかかる人間な?」
 続けざまにため息も降ってきた。
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