光のもとでⅠ

30~45 Side Tsukasa 01話

 パレスから帰ってきた翌日、俺はじーさんに呼び出された。
 部活に戻るつもりで道着を着たまま庵へ行くと、じーさんはひとり土を捏ねていた。
「来たか」
「何か用?」
 正直、呼び出されたときから嫌な予感しかしていない。
 何が、とは言葉では言い表せない。
 ただ漠然と、「嫌なもの」を感じていた。
 庵に入るとその感じはさらに強まる。
「昨日の件じゃ。秋斗からどこまで聞いておるかの?」
「……現時点で俺が知っているのは昨夜八時までに秋兄に入った情報止まり。何か新しい情報でも?」
「ふむ。話そう……」
 じーさんは昨日の時点ではまだ得られていなかった情報を話しだした。
 つまりは、事のあらまし。すべての因果関係を――。
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