光のもとでⅠ
『……それでもだめ。御園生さ、おまえわかってないよ。全然わかってない。御園生が入院して手術したって聞いたとき、俺や簾条がどれだけ心配したか。どれだけ生きた心地しなかったか――。クラスメイトには入院してるとしか話してないけど、それでもあいつら……すっごい心配してる。蒼樹さんたち家族は俺らなんかの比にならないほど心配したはずだ。そんな人たちにこのうえどんな心配をかけるつもり? もっと周りをよく見ろよ』
「じゃぁっ、どうしたらいいのっ!?」
『こういうときにこそ、蒼樹さんや唯さんを頼るべきなんじゃないの? 一番心配かけちゃいけない人たちだろ?』
 言われていることが正しいということはわかるのに、どうしても頷けなかった。どうして頷けないのか、自分ではよくわからなかった。
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