光のもとでⅠ
「でも、みんなで集まったのは携帯の一件があった直後の会食のみ。普通とは言いがたい状況だったでしょ? だから、今度こそなんのわだかまりもないことを感じてもらいたくてね。……翠葉には話して聞かせるよりも、状況を見せたほうが早いから」
 言葉に詰まっている秋兄を横目で確認し、「なるほど……」と代わりに答えておいた。
「ま、今日はおじい様のことでも動揺させちゃったから、その点のフォローも含めて?」
 とどのつまり、お茶会は開かれる。
「じゃ、晩餐会のときに誘う方向で」
「そうしましょう」

 時間になりレストランへ行くと、御園生家の出席者は三人のみだった。
 すぐに秋兄が御園生さんに声をかける。
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