光のもとでⅠ
 次の瞬間、海斗くんがクラス中に響く声で指示を出す。
「翠葉からもらったプレゼント、みんな即効でかばんにしまってっ」
 周りは何事かと海斗くんに視線を向ける。
「こともあろうにこのお嬢さん、司に渡すものが俺たちに渡したものと一緒って有様。だから即行しまってっ。頼むっ」
 そのあと、教室のあちこちでガサガサと音がして、しばらくするとしんとした。
 みんなの視線が自分に集まっているのはわかるのだけど、意味がわからない。
「海斗くん、何……?」
「翠葉……さすがにみんなと一緒は司が気の毒……」
「どうして……?」
「「「「「どうしてもっ」」」」」
 クラス中に言われて困ってしまう。
「嵐子先輩と優太先輩、朝陽先輩、サザナミくんにプレゼントするのも同じものなんだけど……」
「翠葉サン、それは俺が預かりましょう? きちんと校内便よろしく配達してきてあげるから、司には見せちゃダメ。OK?」
「……はい」
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