ホワイトタイガー
「ここはね、高級デリヘルで……」
たしかに、そう言われればそうか。
それぞれがあまり干渉しないというのもうなずける。ケータイもよくいじっていたし。いよいよ謎は解き明かされようとしている。真実なんてものは、知るとあっけないものだ。
「で、あなたは?」これまでケータイを見向きもしなかった彼女に。
「え? 僕? 僕は管理。いや、監視員みたいなものか、それぞれがケータイに指定場所と時間だけのメールがいくようになってる」
って、この子ったら僕っ娘なの? それに……
「それなら別に自宅待機でもいいのでは」
「うん。ここのwifi通してでないと受信できないとか、そういうやつ。どういうしくみなのか僕にはよく分からない」
ふうんとうなずき、私はカバンからケータイを取りだしたが、とくにそれらしいメールはない。
「はは、そらそうさ、まだ登録もなにもしてない」
「ああ、そうか」
「おとうさんも一言ぐらい言ってくれたらいいのに、それに君は随分とさまになってたからさ、てっきり……まさかはじめてだとは思わなかったよ。登録と仕事内容をおしえるからさ、とりあえずシャワーあびてきなよ」
このタイミングでシャワーってなに? レズ的な意味で?
表情を読み取られたのかやらしい意味はないと笑われた。
足がしびれてるようだけど、お湯に浸かったらすぐになんとかなるから。あと、出かけるかもしれないから頭と顔はそのままね。と私の顔をじっくりと見てから、おねぇさん何先生のオペ? と、聞いてきた。
「オペ? いや、整形じゃないです」
「へぇ、かわいい、あかちゃんみたいな顔してるね」