生まれた愛
洋平さんが中に入ってくる
「空君こんにちはー」
明らかにいい人そうな雰囲気の洋平さん
「こんにちは」
俺も挨拶を返す
「久しぶりだね空君
結衣ちゃんから話は聞いてるよ
あ、ほら、座りな?」
洋平さんはテーブルの椅子を指した
その椅子に俺は座ると
美菜さん、洋平さん
俺、結衣で対角に座っている状態だ
なんだこの緊張は
「空君と結衣ちゃんが付き合うとはなー」
洋平さんが明るく俺に言う
結衣に似てやっぱり家族みんな明るい
だから結衣もこんなに明るい人になったんだ
「ただ、空君ね」
洋平さんは真剣な表情に変わる
「は、はい」
俺が返事すると
「結衣ちゃんは俺の娘じゃないかもしれない
けど、本当の娘だと思って育ててきた
小さい頃から結衣ちゃんは辛い思いをしてきたよ?
だから、結衣ちゃんを悲しませるような事をしたら
俺は君を許さないからね」
そう言われた
でも俺は曲げない
「ずっと一緒に居ますよ
死ぬまでずっと」
俺は洋平さんの目を真っ直ぐ見て言う
「……頼もしいね」
洋平さんは俺の隣まで来て
「君なら結衣ちゃんを任せられそうだ」
俺の肩に手を置いて言う
「ありがとうございます」
と言って俺は洋平さんの笑顔を見た
いつも結衣が力強く何かを伝えてくれているから
自然と出た言葉だった
それが洋平さんにも伝わってくれた