総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「これって‥‥‥!?」


「どうやら、やってくれたようだね」


ヤミが少し切なそうに、嬉しそうに呟いた。


手にとったそれは、天神連合の各部の旗だった。


あっちは、HADESの旗が落ちている。


その数は全部で6つ。


黒兎以外の各部が勝ち、戦利品をボスに捧げたのだ。


「ハハ‥‥‥嘘だろ?俺の部下が全員殺られた?」


一番近くに落ちてきた旗を握り締めながら、シンが呟いた。


「ふざけんなよ!俺が!俺がまだ負けてねぇ!!!天神連合のTOPである俺がまだ負けてねぇんだよ!」


部下という羽で羽ばたいていた神の羽がもがれ、神は地面で吠えた。


今のシンを見るたびに、胸が締め付けられた。


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