総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

獣の集会 ~ルイside~

「おーい、そっちもうちょっと華やかにできねぇのかよ。赤サル」


「そっちこそもっと綺麗に飾りつけらんねぇのか、アホギツネ」


うるさいな‥‥。


「おい、時間ない。静かにやれ」


「「う゛ぁーい」」


不満が顔と声にダダ漏れだぞ。


脚立の上で、喚く2匹を躾け部屋の奥にあるキッチンに立つ。


「シュウ、起きろ。これ、あっちに持ってけ」


まぶたを閉じかけ、直立不動なシュウの手に綺麗に盛り付けた料理を持たせる。


「ルイー、飲みもん足りねぇかも」


「じゃあ、ミズキと買ってきてくれ」


1000円札を渡しながら、ミズキのいる場所をカラに教える。


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