もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
『ユイは、分かってナイナァ』


「………………」


大きな声で話し掛けるおじさん。


『ソノ年、初めて雪が降った日は、雪の妖精達がお祝いに駆け付けてルノニ』


「………………」


『ダカラ、どんな雪よりも綺麗に輝いているんダケドナァ』


「……まじ!?」


布団から顔だけを出す。


『ウン。真面、真面っ!』


「1番輝いてるの?」


『ウンウン、キラキラーッとネッ』


「本当にーっ!」


勢いよく起き上がって、ベッドから飛び出る。


「寒っ」


パーカーを羽織っておじさんを手のひらに乗せると、急いでサンルームに向かった。
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