サファイヤアンドロイドの夢
「あたし、寝たの、あの男と。彼はMr.Dよ。」


今度は私が絶句する番だった。最近男と仲良くしていたのは知っていたが、まさか…・・・。


「間違いないの、あたしにはわかるのよ。」


ライラは胸の前で指を組み、目を閉じて神に感謝の意を表した。


「お帰りになられたのよ、Mr.Dが。どうして最初に会った時にわからなかったのかしら。ねえ、ジェイル。」


ライラは喜びに満ちた顔で私に同意を求める。それで走って来たと言うのか。私の部屋まで、服を着るのももどかしいほどに。


「あいつはどうしている?」
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