サファイヤアンドロイドの夢
「攻撃を止めるんだ。私の名はジェイル。この車にはMr.Dが乗っておられるのだぞ。」


私は、街中で熱狂的な群衆に囲まれた時に使うマイクのスイッチを入れる。外の声は特殊装備を施しているので十分に聞こえるが、中でしゃべる声は外には聞こえないように完全防音システムになっている。


「今からQポイントに向かうところだ。こんなところで何をしているのだ。お前たちのユートピアに戻れ。Mr.Dはもう一度お前たちを導いてくれる。」


「うるさい!」


「黙れ!」


アンドロイド達は、口々に私の言葉を遮った。
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