サファイヤアンドロイドの夢
消滅
「いつまでそんなことをしているつもりだ!」


いきなり、だった。声が頭の中で響いた。


「まさか情でも移ったのか?おまえが?」


嘲笑うような声が言う。私は、眠りの底から引き摺り出されるような感覚を覚える。さっき眠りについたばかりなのに、誰かが、部屋の外で口論を始めたのか?


「交信を止めろ!あいつに気づかれたらどうする!」


不愉快な声に答えたのは、紛れもなく男の声だった。


「俺は、俺のやり方をさせてもらう。俺に一任するとあんたも約束したはずだ。約束は守れ!」
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