サファイヤアンドロイドの夢
「約束?そんな悠長な事は言ってられなくなった。例の件、昨日、国連が決定を下した。」


「……とうとう……」


「そうだ、ぐずぐずしている暇はない。」


「わかったから交信を止めろ!あいつが目を覚ます!」


「うまくやれよ。おまえも命がかかってるんだからな。」


「消え失せろ!」


頭にガンガンと響いていた声が瞬時にしてやんだ。いきなりの静寂に耳鳴りがする。目を開けるとやはり私はベッドの上で眠っていた。今のは……夢、か?
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