サファイヤアンドロイドの夢
秘密
モニターからガチャガチャと言う音がして、私はもう一度画面に向き直る。
私が必死になってドアを開けようとしていた。


「Mr.D、鍵は?」


「さっき飲み込んだよ。見てただろ?」


事もなげに彼は言い、私は冷たい鉄のドアの前に立ち尽くす。


「Mr.D?」


「やめろよ、その名前。」
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