サファイヤアンドロイドの夢
侵入
3年と言う月日が瞬く間に流れた。
あれほどのダメージを与えてやったにも関わらず、
人間どもはかなりのところまで首都圏を復興させるに至っている。
我々アンドロイドと言えば、最終戦争で海に沈むのを免れた地の3分の1ほどを手に入れたものの、製造工場を押さえられ、エネルギーの供給もままならずに仲間同士の小競り合いが絶えない。
力の強いものしか生き残れない。
秩序の乱れた世紀末は、創世記に創られた掟を忠実に守っている。