約束の花~命と恋の物語~
「どーこ行ってたの~?あんたの分際でまさか、女ができたとか言わないでしょうね?」
怖かった。
笑ってない。
目が。
「あ…いや…」
“いないよ”
そう言おうとしたところで止まる。
いいのか…?隠してて…
ここで俺が耐えて、
頑張って、
説得して、
もし納得してくれたら?
堂々と亜弥の見舞いに行けるんだぞ?
…隠してちゃ…
ダメだ。
「できたよ。彼女」
真っ直ぐ母親の目を見て言う。
母親は死人のような目で俺を睨む。
怯まない。
これくらいで怯んでたら、
亜弥を守れない。
下手したら一生会えない。