約束の花~命と恋の物語~



「門上くん」


病室を出たあと、亜弥の主治医に呼ばれた。


「君は…亜弥ちゃんの恋人だそうだね」

「はい」


その主治医が言いにくそうに言った言葉は、


辛い言葉だった。


…っ


なんで…?


嘘だろ、


嘘だろ、余命申告なんて大抵嘘だ。


亜弥が…あと、


三ヶ月で…死ぬ、なんて…



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