約束の花~命と恋の物語~
そして当日。
「祥ーっ」
悠矢が来て、
「佳奈は亜弥ちゃんの方行った!綺麗だろうな!お前も似合ってるよ」
と、言ってくれた。
「亜弥は…残された時間が少ない。…認めたくないけど。乗り越える。それでも…今、約束守っておきたかった」
悠矢が涙を目にためて、
拭う。
「なんでお前が泣くんだよ…」
ちょっと呆れた俺に悠矢は、
「いや…こんなに想い合ってて頑張ってるのに、なんで亜弥ちゃんと祥が…こんな、こんな運命…っ」
俺の代わりに泣いてくれたんだよな。
わかってるよ。
「まぁ…俺もそれは思ったよ。でも…俺は亜弥と俺を出逢わせてくれたことを“運命”だと思ってるから。」
悠矢が涙を拭って笑う。
「だったらマジでおめでとうだな!」
ありがとう…悠矢。