約束の花~命と恋の物語~
そこからは、
二人でいつも通り
話をする。
そしていつも通り
帰る時間になる。
「じゃあ、また明日ね」
「…あぁ…」
結局、
言えてないじゃねぇかーーー!!
しかも多分俺、
上の空だったし!!
最悪だ…。
肩をがっくり落とし、
帰る道を行こうとしたら、
「祥っ」
…え、亜弥?
亜弥が俺の制服の裾を握って、
俺をひき止めた。
驚きで声も出ない。
「あのね…な、悩みがあったらあたしに言ってね…!!」
…え?
悩み?
「今日、祥、ずっと上の空だった…。」
…あ
まさか
「それで…悩みがあると思ったの?」
「う、うん…違った?」
やっぱり。