幻月幻夢
ハッとして目を開けると見覚えのない天井が視界に映る。


『起きましたか。』


声のする方を見るとヒッポグリフが、隣にいた。


「夢じゃ・・・なかった。」


『どこか痛いところはありませんか?紫刹が手荒な真似をしてしまいすいませんでした。』


「大丈夫。ここは?」


『ここは幻影国です。外をご覧になってください。』


ヒッポグリフに言われ外を見て私は目を疑った。


「何・・・これ」


空は、赤く龍の様な生き物や鳥の大きいもの等が空を飛び周っている。


『これが幻影国ですよ。』


「帰して。」


『え?』


「私の世界に帰してよ!!」
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