天神学園高等部の奇怪な面々27
「れ、れんあっ…」

かぁあぁあっ…と。

バイオリン妹の顔が真っ赤に染まる。

「善君、バイオリン妹ちゃんの事が好きなんだって」

からかうように、けしからん娘も微笑みながら言うと。

「あぅうぅ…」

困ったようにモジモジしながら、バイオリン妹は五所川原の後ろに顔を隠してしまった。

「ね、善君、そうでしょ?」

今度は善に確認をとるけしからん娘。

「む、むぅ…」

ぷしゅう、と。

善の頭からも湯気が立ち昇る。

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