俺様でヤキモチな彼氏様
そんな笑顔すんならいくらでも言ってやるし。



食べ終わってからも結と話していると、屋上の扉が開いた。



「あっ!ここにいたんですか!」



ひょこと顔をのぞかせたのは、部活の後輩。



しかも、女子₋₋₋。



「もー、捜しましたよ。」



「何か用?」



結の方をチラッと見る。



結はキョトンとしていた。



何も思わないのか?



「今日から当分部活休みらしいです。」



「何で?」



「運動場、しばらく使えないらしいです。」



あー、確か工事だったか。



「わかった。」



「では、失礼します。」



用が済むとすぐに出て行った。



確かあいつは雄太に憧れてるとか言ってたな。



「龍、今の子誰?」



「ん?あぁ、俺の後輩。」



ギュ₋₋₋。



えっ₋₋₋。



何が起こってる?



俺今、結に後ろから抱きしめられてる!?



「ゆ、結?」



「₋₋₋だめ。」



「えっ?」



消えそうな小さな声で結は言った。



顔を真っ赤にさせて。



「龍は、あたししか見ちゃ、だめ₋₋₋///」



₋₋₋この子本当に結か?



結が甘えるなんて₋₋₋。



「俺は結しか見てないから。」



ニコリと微笑むと、安心したかのように背中から離れていく。



不安ならもう少し甘えればいいのにと思う。



結は何でも我慢しそうだしな。
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