パーフェクトティーチャー
一連の報道、そして経緯は当然、ほたるの耳にも入った。


部屋にこもり、涙が枯れるまで泣いた。


十五分おきに部屋をノックし、声をかけたまさみが
『今は好きなだけ泣かせてあげよう。
それしか方法はない』と匙を投げるほど泣き続けた。


やがて夜になり、ほたるは母の目を盗み、街をさまよった。


泣くための新たな場所を探す旅だ。


頬に突き刺さる夜風をむしろ心地よいと感じるほど、神経は麻痺していた。


もう丸三日以上、誰とも口を聞いてない。


このまま貝になってしまうのではと思うほどに口をつぐんだままだ。



< 194 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop