Marius−マリウス−前編
「はい。あっ、無理なさらないで下さい」
ダイラルは母の背を支え、ベッドの背もたれにすがらせた。
「ありがとう」
「…母さん。今日、僕が城で何を言われたか…わかりますよね?」
沈んだ声でダイラルは母を見ずに俯いて言った。
「…ダイラル」
母は優しい声でダイラルの名前を呼んだ後、少し強い口調になった。
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