夏の君を
私は汗だらけの龍之介の頭をガシガシ撫でると「ガキじゃねーんだよ」って言われた。



反抗期だね。



「アカリー」



恭弥がきた。


「あ、お前×高の…」


「甲子園、行ってください!」



「おう。」












「あいつと知り合い?」


「いとこ。」



「そっか。」




地面が暑くて陽炎が見える。


沈黙。



疲れてるんだなぁ。


「恭弥もお疲れ様!」



私は龍之介にしたように恭弥にも頭をガシガシ撫でた。



「…んだよお前…ははっ…」
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