僕等の足跡 ~キセキ~
そこには、綺麗な女の人と、小さな女の子がいた。
・・・ん?
あの女の子、見覚えあるよーな・・・
考えているうちに、女の人と女の子がこちらに近寄ってきた。
「はじめまして」
女の人はちょっとだけ口の端を上げた。
「え、っと・・・?」
私はおろおろする。
てか、ICUって・・・身内以外入れないんじゃないっけ??
誰だろ、この人。
「あ。すみません・・・私、山口と申します。このたびは、娘を助けていただいてありがとうございました」
山口さんは深々と頭を下げた。
あー・・・
この人、私が助けた女の子のお母さんかぁ
「ほらっ、美奈も!」
小さく山口さんが囁くと、美奈と呼ばれた女の子はぺこりと一礼して・・・
「ありがとうございました!」
「この子のせいで・・・大怪我を負ってしまい本当にすみません。いえ、すみませんじゃ全然足りませんよね・・・本当に申し訳御座いませんでした」
「いえ・・・大したことじゃないんで、全然大丈夫です」
「そんなことありません!!入院費も手術代も全て払って責任を取ります!!本当にすみませんでした!!」
山口さんは深く深く頭を下げた。
こ、この人なんか・・・ちょっと幼いような・・・?
気のせいかな。いや、顔もちょっと幼いんだけど、精神的に幼い。
「え、あ・・・あの・・・顔を上げてください」
私が恐る恐る言うと、山口さんは涙を零しながら顔をあげた。
・・・ん?
あの女の子、見覚えあるよーな・・・
考えているうちに、女の人と女の子がこちらに近寄ってきた。
「はじめまして」
女の人はちょっとだけ口の端を上げた。
「え、っと・・・?」
私はおろおろする。
てか、ICUって・・・身内以外入れないんじゃないっけ??
誰だろ、この人。
「あ。すみません・・・私、山口と申します。このたびは、娘を助けていただいてありがとうございました」
山口さんは深々と頭を下げた。
あー・・・
この人、私が助けた女の子のお母さんかぁ
「ほらっ、美奈も!」
小さく山口さんが囁くと、美奈と呼ばれた女の子はぺこりと一礼して・・・
「ありがとうございました!」
「この子のせいで・・・大怪我を負ってしまい本当にすみません。いえ、すみませんじゃ全然足りませんよね・・・本当に申し訳御座いませんでした」
「いえ・・・大したことじゃないんで、全然大丈夫です」
「そんなことありません!!入院費も手術代も全て払って責任を取ります!!本当にすみませんでした!!」
山口さんは深く深く頭を下げた。
こ、この人なんか・・・ちょっと幼いような・・・?
気のせいかな。いや、顔もちょっと幼いんだけど、精神的に幼い。
「え、あ・・・あの・・・顔を上げてください」
私が恐る恐る言うと、山口さんは涙を零しながら顔をあげた。