16LIFE☆~それぞれの恋~
「あたし・・・帰る」
そう呟いて、あたしは気付けば駆け出していた。
「・・・っ美緒!!!」
間宮さんの切羽詰った声が聞こえたけど・・・振り向く勇気なんかなかった。
それから数日。
間宮さんからは着信が毎日来ている。
だけど・・・・・・
あたしは一度も、出ていない。
「バカ・・・・・・」
未だに、意地を張っているままだ。
あたしを好きだって言ってくれたことは嘘だったの?
三上さんとはどんな関係なの?
聞きたいことは山ほどあるのに・・・聞けない自分が情けない。
こんなに頑固な私なんて・・・間宮さんが好きになってくれるはずはないのに・・・
あたしは、少しだけ期待をしてしまっている。