16LIFE☆~それぞれの恋~
なんてことを思いながら・・・電車に乗り込んだ。
あたしは、どこにも入るつもりはない。
社交的な性格ではないし・・・今は、勉強に集中したいから。
電車を降りて、ホームを歩き出した。
結構な人ごみ。
うーん・・・やっぱりこの時間は混むわね。
そんなことを思いつつ・・・駅の出口に向かってゆっくりと歩き出すと。
――グイッ
突然掴まれた右手首。
驚いたまま、慌てて振り向くと・・・・・・・
「――あのさ・・・
君の連絡先、教えてくれないかな?」
口の端を上げて、楽しそうに問う彼。
「・・・・・・!」
クスッと笑みが漏れる。
「・・・ナンパ?」
あたしも負けじと、ニヤリと怪しい笑みを見せる。