『コンビニに行こう!』


現実を知らされた日から、私はシフトをずらした…。

私のシフトは、殆ど純さんとかぶっていたから…。



今は純さんの前で笑顔でいる自信がなくて…



辛かったから……。





借りたシャツは洗濯したけれど面と向かって返せず、純さんが使っているロッカーに、

“ありがとうございました。”


と、手紙を添えて入れておいた…。






なのに…


何故か純さんは二回に一回は私のバイト時間に顔を出す…。



だからロッカーの中の手紙にもすぐに気が付き、


『わざわざ洗濯してくれたんだ…。ありがとう。』


って私の頭を撫でる…。



そして…


『このシャツ…ハルちゃんの匂いがする…。』


そう言ってまたあの笑顔……。




ドキドキしてはいけないはずの心臓が言うことをきいてくれない……。




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