龍奇譚-彼女の秘密-
「ねぇ、龍宮……少し吹いてみてくれない………?」
……………………………
「……………は?」
「あのっ、ホント少しでいいから、純粋に聞いてみたいっていうか……さ」
……………………………
「………ダメかな……?」
「……………」
龍宮は無言を貫き通す。
俺はそんな龍宮をジッと見つめる。
龍宮は揺らぐことのない俺を横目で見ると小さくため息をついた。
そして、机の上に置いてあったフルートを手に取った………