+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
幸せだった。
抱かれているとき、あたしはようやく"女の子"から"女"になれた気がした。
「んっ・・・・。」
隣にいる彼がゆっくり目を開ける。
「誰・・・だっけ・・・。」
「え・・・・。」
昨日の事、覚えて・・・ない?
「俺、もしかしてヤっちゃった?」
先輩が上半身を起こしながら頭をかく。
あたしは、まだ事態に頭がついていかず、コクリと首を振るだけだった。
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