ともだちのつくりかた。
「……今更、止められるわけないじゃないですか」


そう思っているのは君だけなんだけど。


「そう。じゃあ、好きにすれば」


僕はそれきり押し黙った。


少女は体育座りの格好で、僕の前に座り続ける。

傍らには今日の食事らしきものが置いてある。

白いビニール袋に包まれていて中身は分からない。できればそのままにしておいて欲しい。


ややあって、次に沈黙を破ったのは少女だった。
< 38 / 63 >

この作品をシェア

pagetop