終わらないエンドロール
舞子は唇を震わせながら、声を絞り出した。
「あたし、精神科に行かなきゃ」
「......あたしもだよ」
麻里乃もか細い声で呟いた。
麻里乃も精神科に――。
舞子は膝が震えて立てなくなり、思わずその場に座り込んだ。
「どこも......おかしくなんかないのに、」
もう何度も言った言葉をもう一度呟くと、自然と涙が溢れてきた。
「舞子、着替えよう」
顔を上げると、麻里乃も座り込んで泣いていた。