終わらないエンドロール


着替えて一階に降りていくと、両親はもう支度を整えて玄関で待っていた。

「行こう、舞子」
「ママとパパがついてるからね」
「うん、あたし大丈夫」

両親に促されて、家を出る。
車は玄関の前に持ってきてあった。

車に乗り込むと、舞子の体は精神科へと向かい始めた。

麻里乃はどこにいるんだろう、と思った。
車に乗っていないから、一緒に行くわけじゃないようだ。

パパとママはどうして麻里乃を避けるのだろう、と舞子はまた少し気分が落ちた。


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