なみだ涙ナミダ




「やっぱり、泣くくらい怖いんじゃんか」

そう言い「ごめんな」といいながら頭を撫でると高杉は何かが切れたように涙がだー、と滝のように出てきた。

高杉の髪の毛からふんわりシャンプーの匂いがする。


顔を真っ赤にして、だってねだってねと一生懸命伝えようとする姿はまるで幼稚園児だ。

「すずきがねっ、どんどん先行っちゃって、わたし、一人で、こわくてっ...わたし、ぐずっ、すずき居なきゃやだぁぁあ」


あぁ、なんて可愛いんだろう。

俺を必死になって求めてくれる高杉が可愛くて、可愛くて。

俺はどんどん高杉に溺れていく。


頭を撫でながら、俺はあることに気付いてしまった。

しゃがんでいる俺の腰に怖さを耐える高杉は一生懸命腕を巻き付けており、すると丁度高杉の胸が足に当たる。

それだけで、男として喜ばしいが、もう一つ何とも言えない事実が分かった。


「ちょ、高杉。お前、まさか今ノーブラ?」

え?と涙を目に溜めながら閉まらない言葉をもらした。

「だって、私、夜はいつも着けない派だもん」


きっと普段の高杉に聞いていたら半殺しじゃ済まないだろうが、今の高杉は暫く怒らなそうだ。

「Eとかあったりするの?」

聞くと、風にビビりながらも分からない、と答えた。


あぁ、抱きしめたい。

俺のものにしたい。

もう誰も好きにならないと思っていたのに、まさかこんな我儘姫様とか呼ばれる奴に惚れるなんて、俺って物好きなのかな。



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