なみだ涙ナミダ




***

私を撫でる鈴木の手が暖かくて、あんなに怖かったのに今は全く怖くない。


とくん、とくん。


私の心臓が速く脈を打つ。

これじゃ、私が、鈴木を好きみたいな...。


んなバカな。


「なぁ、高杉」

不意に頭上から鈴木の声が聞こえ、静まりかけた心臓は経た再び高鳴った。

「明日の自由行動、一緒に回ろうよ」

そんなこと。

断る理由が私にはなくて

「まぁ、どうしてもっていうなら」

あぁ、また可愛くない言い方。

本当はこの修学旅行で、あまり喋れてなくて悲しかったくせに。

「決まりっ!とりあえず、肝試しクリアしちゃいますかっ」


二カッ、と子供のような笑顔を私に向けた。

きゅんっ。

「...ガキ」

ぽそり、と悪口。

うん、いつもの私が帰って来た。


鈴木が私の手を握ってくれてるから、もう怖くないよ。



私たちは既に神社の近くにいたようで、すぐに神社についた。『鈴木・高杉』と寄り添うように書き、無事にゴール地点に着いた。




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