一生忘れられない恋…
そして、金曜日…。
学校が終わるとアタシは即効部屋にもどり、着替えをしてメイクを直した。
もちろん、服は先週ユリコと一緒に買ったちょいサイケでセクシーなアレだ。
そして、夕方の6時半に待ち合わせた新宿に向かった。

電車から降りて、待ち合わせ場所へ向かう。
新宿の西口は、いつも以上にすごい人だった。
やっぱ、金曜の夜は混むなーと思いながら、イイヤマの姿を探す。
まさか、待ち合わせ時間前には来てないよな…。

そう思いながら探すと、居た…。
切符売り場の隅、公衆電話の並ぶあたりに所在無さげに立っているイイヤマの姿があった。

「どうもー。ごめんね、待った?」
「いや、俺も今来たとこ。」

「あれ、何か今日はこの間よりもカジュアルだね?」
「今、学校からまっすぐ来たからね。そっちはこの間より派手だね。」

イイヤマは、クラブで合った時はサーファーとスケーターをミックスした様な、
渋谷系の格好だったが、今日はちょっと違った。
ジーンズに、Tシャツで爽やかな学生風だった。

並んで歩くと何かチグハグな感じがしたが、まぁ気にしない気にしない。
まずはブラブラと世間話をしながら、東口の方に向かって歩く。
途中で、丸井でアタシのバッグを一緒に見たりしながら過ごした。
そして、ちょっと落ち着いてゆっくり喋ろうって事になった。

歌舞伎町に行くのは、なんか違う?
今日はちょっと爽やかにって事になってビアホールっぽいお店に入った。

週末の夜という事もあって、結構な混みっぷり。
しかも、サラリーマンとかが多い。
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